第16回泌尿器科再建再生研究会

会長挨拶

大家 基嗣

第16回泌尿器科再建再生研究会

会長 大家 基嗣

(慶應義塾大学医学部 泌尿器科学教室)

この度、第16回泌尿器科再建再生研究会を慶應義塾大学日吉キャンパス(横浜市)で開催させていただくことになりました。本研究会を担当させていただきます事をとても光栄に存じております。

さて、本研究会のテーマを「ライフサイクルメディシンとしての再建再生医療:PediatricからGeriatricまで」とさせていただきました。泌尿器科学における再建再生医療は、腎・尿路および生殖器の機能温存と回復を大きな使命としています。ライフサイクルの各ステージにおいて、乳幼児期までは尿路感染症や腎障害の防止、学童期以降ではそれに加え尿失禁の防止、いわゆるAYA(adolescent and young adult)世代では生殖機能の維持、そして壮年期と老年期には泌尿器がんで失った臓器の再建や排尿に関するQOLの改善といったさまざまな課題が存在します。これらの問題を俯瞰的にとらえ、解決できる立場にあることが泌尿器科診療の真骨頂ではないでしょうか。

そこで今回は、この再建再生医療に日頃から携わる “PediatricからGeriatricまで”の幅広い領域の皆さまにご参集いただき、一生涯のあらゆるステージにおいて良好な機能温存と回復を目指した治療や管理方法、そしてその礎となる基礎研究について討議したいと考えております。特別講演は、最新のiPS細胞を用いた脊髄再生医療について、慶應義塾大学整形外科学教室 中村雅也教授にお願いしております。ホットなディスカッションが期待される尿道再建術に関するシンポジウム、腎癌・前立腺癌治療における機能温存・再建手術の役割や腎の再生といった各種セミナー、恒例の基礎から臨床までの研究会賞応募演題、そして多数のご応募をいただきました一般演題と、多彩な内容を企画しています。

ぜひとも、この機会に、pediatric urologyの繊細な治療技術とgeneral urologyのさまざまな治療戦略を融合し、未来ある若年世代から高齢者まで国民全体の福祉を考え、治療成績向上をめざす契機となることを願っております。

皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げております。